ちびくろサンボ

先日、新聞に『「ちびくろサンボ」17年ぶりに復刊』という記事がありました。
「ちびくろサンボ」といえば、虎に追いかけられた黒人の子供サンボが機転を効かせ、虎を木の周りをまわらせ、虎はグルグル回って溶けてバターになってしまいました。ってお話。
私が子供の時に見た絵本で超有名なものだったが、なぜか黒人蔑視ということで廃刊になってしまいました。新聞には廃刊の理由として『「サンボ」は黒人蔑称で使われるから」とあった。
ん?「ちびくろ」がダメだったんじゃないんかい?
「め●ら」や「つん●」がダメなように「ちび」とか「くろ」がダメなのかと思っていたが、実は「サンボ」がダメだったのだ。新聞にもインドじゃごく一般的な男性名であり、これをダメってのも考えものだと書いてあった。
このお話でもうひとつ不思議なことがあった。
虎が溶けるとバターになって、サンボはホットケーキを食べてよかったよかった、というお話だが、虎が溶けてバターになるかって点ではなく、なぜバターがあるとホットケーキなのか?という点だ。
うちではバターを食する習慣がないので、バターとホットケーキの関連がわからなかった。ホットケーキの主原料はバターじゃないだろ?(そうなのか?)バターをホットケーキにのせるという行為自体が理解できなかった。ホットケーキにゃ、マーガリン!

多分、ちびくろサンボのモチーフそのものは、主人公をミッキーマウスやドナルドダックに変えて、いまの子供にも浸透しているんだろうが、それでいいんだろうか?
確かに昔よりも国際化は進み、子供でもいろいろな社会に接するようになり、子供のころの体験が国際的には非常識なものってこともあるんだろう。
しかし、一切合切隠してしまい、なかったことにするというのも考えものだ。
きちんと大人も問題を理解した上で、子供に教えるようにしなければならない。

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新選組の本(3)

大石 学『新選組「最後の武士」の実像』中公新書
新選組を歴史上の一団体として捉え、様々な資料をもとに新選組に起こった事実をたどる。
ドラマや小説ではどこかに主体ができてしまい、いったい何が起こったのかを知ることができない。
一時は朝敵となった団体だけにその資料も近代にしては少ない。イメージとしての新選組を歴史の中の新選組へと導く、大河ドラマの時代考証を担当していただけに作中のエピソードなども入った、手頃な概要書。

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新選組の本(2)

永倉新八 新装版『新撰組顛末記』新人物往来社
小樽新聞に掲載された新撰組隊士・永倉新八自らが語った回顧録。
自身の口によるものだから美化されたり記憶違い、湾曲した部分もあるらしいが、新撰組隊士それも結成当初からのメンバーであり幹部でもあった者の記録として大変貴重である。
大河ドラマでは近藤寄りのものだったが、映画の壬生義士伝では主人公が金に苦労しているのに幹部である近藤、土方、沖田は肉を食っており、かなり傲慢さが見られた。どちらが本当だったのか知りたかった。
本書を読むところでは後者。永倉新八は近藤・土方の側近でありながら何度か対抗し、ついには甲府の戦いの後に新撰組と訣別した。そんな彼だからこそ記憶している事もあったろう。
山南脱走や伊東抹殺などドラマと食い違う点も多く、そこはドラマといったところだろう。
本書を読んでいて、ドンドコドンの山口が頭に浮かんでくた、

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新選組の本(1)

NHK大河ドラマ「新選組!」以来、ハマりました。
それまで新選組って名前しか知らず、何をしていた集団なのか、どんな人たちがいたのか、最後はどうなってしまったのか、全く知らなかったが、ドラマで多少わかりました。
ドラマも終わってしまい、もっと知りたくなり、本を読むことにしました。
ネットで検索すると、司馬遼太郎「燃えよ剣」は必読、とあったので、読んでみた。
おもしろい!近藤勇ではなく、副長・土方歳三の物語。小説なので事実に反するまたは脚色した部分も多いだろうが、ドラマで山本くんが演じた土方も、この小説での土方も実にいい。
多摩の喧嘩師、京での新選組副長での土方もいいが、お雪と一緒のときの歳三が特にいい。そして、近藤と一緒のときよりも沖田との掛合いがなんとも絶妙。ドラマでの二人が頭に浮かび、物語がより鮮明になった。
お雪に手紙を書く場面が一番よかった。沖田の「私はまだお会いしたことがないが、沖田総司からも、お達者を祈っていますと書きそえてください。」の後の土方の「うん。ー」は読んでいて涙が出てきた。
舞台を京から江戸、流山、宇都宮、そして北海道と移しながら、新選組は歴史から一人また一人と消えて行く。そんな彼らの生き様の中に、いまの私に必要なものがあった。もっともっと彼らのことを、彼らが活きた時代のことを知りたいと思う。

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ダヴィンチコード、読み終わりました

ダヴィンチコード、読み終わりました。
荒俣氏のレックスムンディもレンヌや聖骸布ものも読んでいたので、キリスト教のミステリーと呼ばれる部分はたいして驚きに値しなかったが、小説あんまり読まないから人間関係のドンデン返しに終盤ついていけんかった。
主役のラングドンよりもティービングが出てきてからの方がテンポがよくなる。
聖杯は最後の晩餐で使われ、脇腹を刺されたキリストの血を受けた杯ともされるが、キリストの子孫だとも言われる。アダムの肋骨から作られたのが最初の女であり、それを踏まえてキリストの妻を比喩したのかもしれない。
謎解きの部分で同じ手法が何度も使われたり、物語上でしか分からないものだったりすると、イライラする。で、聖杯がどうなったのか?シオン修道会は?ってのがいまいち明らかになっておらず、歯切れが悪い。

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